2008/10/29

[Movie] ブロードウェイ ブロードウェイ

ブロードウェイ ブロードウェイ http://www.broadway-movie.jp/ ☆☆☆☆



ぃゃぁぁあ、昨日見た映画と比べて、実に爽快な映画でした!
早朝出社で早く退社したため、ゴスペルまでの2時間半をどうやって暇潰そうかと悩んでいたところ、丁度良い時間に丁度良い長さの映画がやっていたので、急きょ見に行くことに。
事前情報は先日渋谷の駅で見たポスターくらい。
まったく知識無く期待してもいないと、驚きや新しい発見ばかりで、満足度も高くなるものか。

映画は、16年ぶりに再演されるミュージカル「コーラスライン」のオーディション風景をそのまま映像に収め、映画化したもの。

全てがリアルなわけです。

8か月におよぶオーディションでは、本気で自分の人生をかけて挑むダンサー達の熱い情熱がビシビシと伝わってきて、こちらも彼らにどんどんのめり込んでしまいます。
彼らの夢に向かうひたむきさ、惜しまぬ努力というのは本当に見ていてすがすがしぃ!

94分という長さもちょうどいい感じだし、彼らのすばらしい歌声やダンス、演技を見聞き出来るのもだいぶおいしいし、選ぶ側の心理も垣間見れて、いいとこどりのうまくまとまった映画でした。

来年、実際にこのオーディションで選ばれた人々が出演する「コーラスライン」が文化村で見られるらしく、だいぶ楽しみです。

[Movie] 闇の子供たち

闇の子供たち http://www.yami-kodomo.jp/ ☆☆



簡単に言うと、非常に残念な映画だった・・・
期待しすぎたのも悪かったんだろうけど・・・

あまりにも残念だったので、以下はネタバレあり。

この映画は、実話を元に、タイの人身売買、児童買春、違法な臓器移植について描いた作品。
映画を見る前は、「悲惨な現実を突き付けられて、色々考えさせられる深い作品なんだろうな。泣いちゃうかも。」とも思ってました。

が、残念ポイントは以下。

・(これは私の問題だけど)実話を元にしているということはわかっているけれど、やはり映像にしてしまうとむしろ現実離れ感が否めず、現実のものとして捉えることが出来なかった。ただ「悲惨な映画」を傍観しているだけで、話に入り込めない。捉える人間の浅さが問題ではあるだろうけど、映画の作り方にも問題があるのでは?

・最後の桑田の演歌調の歌が、すべてを台無しに。キルビルの再来かと思った。(キルビル自体は好きです。あれはあれであり。) 下手にエンドロールで歌詞のテロップを流したことで、ものすごーく安っぽい映画に感じられた。

・小説ではきちんと納得がいく作りになっているのかも知れないけれど、映画でははしょりすぎなのか、江口がpedophileであるという落ちの必要性がわからない。そこに持ってくる意味は? ただの虚無感を観客に与えたかったのか?

・宮崎あおいは大好きだけど、この映画では本当にめんどくさい感じだった。うっとおしい役柄を見事に演じ切ったとも言えるけれど、ほんとうに「めんどくさい!」

・戸田恵子似のボランティアチーフ役のタイ人の演技がこれまたうっとおしかった。

・ゲーオはイケメンだが、はなっから裏切りキャラだということがばればれで、なんの驚きもなかった。しかも最後のゲーオのシーンがこれまた現実味を遠ざける結果となり、救いのない話に落とし込みたいのはわかるが、全く余計だった。

・役者は揃っているのに、、、

・妻夫木君の役どころがこれまた説明が端折りすぎていて、もはやいらない存在になっている。

・ドイツ人やらアメリカ人の汚いお尻を見せるくらいなら、自殺した遺体を見せてもいいのでは?

・悲惨さを伝えたいのかもしれないが、ただの汚い映像としか伝わらない。メッセージ性を強く押し出そうとしすぎて、むしろ何も伝わってこない結果となった。

・見終わった後は、現実社会に対しての怒りではなく、ただ単にこんな安っぽい仕上がりにしてしまった監督に対しての怒りがこみあげてくる。

まぁとにかく残念極まりなかったですYo!

小説を読んでいないから何とも言えないけど、映像化したのは失敗だったのでは?
とにかく、小説を読んで見て、

悪いのは作家なのか、監督なのか

を見極めたいと思います。

ちっ
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