2008/09/20

20年ぶりの「夢から醒めた夢」

夢から醒めた夢 (劇団四季) ☆☆☆



隠れ四季らーの私が初めて生で四季のミュージカルを見たのは、小学校六年生の音楽鑑賞教室の時の「夢から醒めた夢」。どうやら初演の年に見に行かせてもらえてたみたい。
赤川次郎原作で劇団四季のオリジナルミュージカル。
内容はかなり子供向けで、小6の我らは大満足。素敵な歌声に感動し、楽譜ももらったので、学校に帰ってからも友達と「ピコ」と「マコ」になり切って歌いまくってハモリの練習をしまくってた。おかげで歌詞も一言一句間違えずにしっかり覚えてた。

そんな思い出深いミュージカルを、大人になった今、丁度"20年"ぶりに見てみた。

・8割くらい曲を覚えてた。
・キャッシュが少ないはずの私が、「次はこのセリフ」とか「ここでライトアップ」とか「この後はこの歌!」とか「こういう舞台装置」とか、かなり細かい演出部分まで、20年ぶりとは思えないほど鮮明に覚えていた。
・「ピコ」は、昔もメゾ系の女子が地声で歌っていて、歌い方といい、歌声といい、かなり昔とイメージが一致した。歴代のピコがそうなのかと思いきや、YTで拾ってきた上の動画のピコは、かなりイメージと異なる。今回は主役のピコが幼少の頃のイメージと合致したことで感情移入もできたので、かなりラッキーだった。
・一方「マコ」は、かなりイメージと違う。初めて見た時のマコは、細くて声も透き通ってて、いかにも幽霊な感じだったけど、今回のマコは正直ちょいムチ。残念な感じだった。まあ、ピコの声とのコントラストは期待通りだったけど。
・舞台が始まる前に、ロビーなどで出演者がパフォーマンス(ジャグリングやマジックなど)を披露していて、中学生大喜び。やはり子供向けの作品なので、団体客の中学生が多数いた。情操教育にはもってこいだし、私もそうだったけど、早くから四季の作品に触れることができた彼らは本当に幸せものだと思う。学校に感謝すべき。
・やはり20年の月日を経て、いろいろ変化も感じ取れた。たとえば、歌詞の途中に「バブル崩壊」などが出てきて、バブルもまだ来てなかった20年前とは明らかに歌詞を変えた形跡あり。
他にも浅田真央teeをもじった名前なども出てきて、時代に合わせて演出も変わってきているよう。
・CatsやWickedと違い、四季オリジナルの完全 made in Japan 作品なため、輸入物と比べると、Witに富んだジョークやブラックジョークがほぼ皆無で、「笑い」という面ではかなり物足りない。もちろん日本流"ギャグ"も取り入れてはいるのだが、客が鑑賞慣れしていない中学生がメインということで、笑うタイミングで笑いが入らず、若干客がついていけていない状況もあり。ちと残念。
・夢の配達人が、弊社のK王子に似てて笑えた。でもだいぶかっこよかった。
・ストーリーは正直子供向けなので特に涙は誘われなかったけど、やっぱり演出が良いというか、「ここ」って時にずばり「この歌」持ってきて盛り上げるうまさがやはりすばらしく、歌はけして「最高にうまい」とは言えないけれど、めっちゃ"歌"で感動させてもらった。
・「子供騙し感あって楽しめないかもな」と思ってたけど、さすがそこは劇団四季! 感動は色褪せない。素敵な歌で心洗われました。最高!

やっぱいいねー四季。

満足まんぞく。

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